アカザ科フダンソウ属に含まれる葉野菜で、日本名はふだん草といいます。「ふだん」は「いつも」という意味の「普段」ではなく「不断」。暑さ寒さに強く、一年中栽培できるところからそう名付けられたのでしょう。
華やかな色合いは、スイスチャードに栄養がたっぷり含まれている証でもあります。
その色味はポリフェノールの一種であるベタライン色素によるもの。ベタライン色素は赤紫色の元となるベタシアニンと黄色の元となるベタキサンチンの総称で、この色素のバランスによってスイスチャードの発色は変化します。
また、カルシウムやマグネシウム、鉄分など、ミネラルも豊富。特にカリウムの含有量が多いといいます。さらにβ-カロテンやビタミンEもたっぷり。総合的に見て、栄養価の高い食品といえるでしょう。
アメリカやヨーロッパなどではサラダなどによく用いられている野菜の一つです。スイスチャードの幼葉はベビーリーフとしても使われる事が多いです。こういったベビーリーフからホウレン草程の物、うまい菜のように更に葉柄に幅がありしっかりとしたものまであります。
スイスチャードは生でも食べられますし、煮物やおひたし、炒め物、天ぷら、ソテーにも向いています。ただ、外葉はちょっと固いので、加熱するときはこの部分を避けてください。どのような調理をするにしても、せっかくスイスチャードを食べるならカラフルな色味を生かしたほうがいいでしょう。